HSP(高感受性パーソン)とは何か?

HSP(高感受性パーソン)とは何か?

HSP(Highly Sensitive Person)は、心理学者 エレイン・アーロン博士によって紹介された概念で、人口の約20%が該当するとされています。これは、外部の刺激に対して他の人よりも敏感に反応する人々を指します。

私がHSPという言葉を知ったのは、以前勤務していたスタッフが退職する際に寄贈された本からでした。(待合室に今も置いてあります)

HSPは精神医学の用語ではありませんが、

”自分はHSPだと思う”

とおっしゃる患者さんが多いため、今回はHSPについて簡単に調べてみました。

HSPの特徴

1. 外部刺激への過敏:光や音、さまざまな感情に対して過敏な反応を示すことがあります。

2. 深い内省:自分の感情や考えを深く考える傾向があります。

3.他者の感情への共感:他者の感情を敏感に察知し、共感する能力が高いです。

HSPの美点

HSPは、その敏感さから他者と深い繋がりを持ちやすく、芸術や創造性の領域で才能を発揮することがあります。この特質を力として活かすことも可能です。

HSPと精神的健康

HSPは、日常生活の中での過度な刺激から過度なストレスを感じることがあり、その結果、不安感や抑うつ気分のリスクが高まることがあります。しかし、高感受性は病気や障害ではなく、適切なケアと理解を受ければ豊かな人生を歩むことができます。

HSPのためのケアの方法

1. 自己理解:自分がHSPであることを受け入れ、その特性を理解することが重要です。

2. 休息の確保:適切な休息とリラックスする時間を持つことで、外部の刺激からの回復を助けます。

3. 環境の調整:過度な刺激を避けるための環境調整が必要です。

まとめ

HSPは特有の感受性を持つ人々を指し、その特性を理解しケアすることで、豊かな人生を送ることができます。HSPの人々は自分の特性を受け入れ、それを最大限に生かす方法を見つけることが大切です。
病気ではないと感じていても、ゆううつな気分、不安感、不眠などの症状でお困りの場合は受診を考えていただければ幸いです。