パニック症(パニック障害)とは?
パニック症(パニック障害)は、突然に強い動悸や息苦しさに加え、不安感や死んでしまいそうになる恐怖感などを感じることが特徴です。
これはパニック発作と呼ばれ数分でピークに達し、その後徐々に減少します。発作中には、心拍数の上昇、汗をかく、手足が震える、息ができないと感じるなどの身体的症状が出現します。
パニック発作を繰り返すと、”またこのような状況になるんじゃないか?”といった予期不安も現れます。
発作は予測不可能であり、特に初めて経験する場合、救急車を呼ぶことがあります。
慢性的なパニック症を持つ人々は、新たな発作を恐れて社会活動や外出を避ける傾向があり、これがさらなるストレスを引き起こすことがあります。
主な症状
✅ パニック発作
・突然の動悸、息切れ
・めまい、ふらつき
・胸の痛みや圧迫感
・発汗、震え
・窒息感、のどのつかえ
・非現実感や「自分が自分でない」ような感覚
・「気が狂ってしまうかも」「死んでしまうかも」といった恐怖
✅ 発作に対する予期不安
・「また発作が起きたらどうしよう」と常に不安になる
・発作が起きそうな場所や状況を避けるようになる(例:電車、混雑した場所、遠出など)
原因
明確な原因ははっきりしていませんが、以下のような要因が関与すると考えられています。/
・ 遺伝的な体質(不安を感じやすい気質)
・強いストレスやライフイベント
・脳内の神経伝達物質のバランスの乱れ(特にセロトニンやノルアドレナリン)
治療法
💊 薬物療法
・抗うつ薬(SSRIなど)
🗣 精神療法(認知行動療法など)
・発作や不安に対する「考え方のクセ」や「回避行動」を修正していく
・不安を感じる場面に少しずつ慣れていく「曝露療法」なども効果的
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日常生活でのポイント
・無理に我慢せず、医師に相談を
・睡眠、食事、運動のバランスを整える
・アルコールやカフェインを控える
・焦らず、治療を続けていくことが大切