統合失調症とは?
統合失調症(Schizophrenia)は、脳の機能のまとまり(統合)がうまくいかなくなる(失調)精神疾患です。幻覚や妄想などの「陽性症状」と、感情や意欲の低下などの「陰性症状」、さらに注意力や記憶などの「認知機能障害」が見られます。またご本人がこれらの症状に気づかないことがこの病気の特徴です。
🔍 基本情報
発症年齢:10代後半〜30代前半が多い
発症率:人口の約1%
原因:明確には不明だが、以下が関与
遺伝的要因
神経発達の異常
ドパミン系の異常
👤主な症状
1. 陽性症状(現実にはないものがある)
幻覚(特に幻聴:「悪口が聞こえる」など)
妄想(被害妄想「何者かに追われている」「盗聴器が仕掛けられている」関係妄想「隣の人が咳をした、これは自分への警告だ」など)
思考のまとまりのなさ(支離滅裂な会話)
2. 陰性症状(本来あるものがなくなる)
感情の平板化(表情が乏しくなる)
無為、自閉(何もする気が起きず1日中家でゴロゴロする、
活動性の低下)
会話の乏しさ(言葉数が少ない)
3. 認知機能障害
注意力や記憶の低下
状況判断の難しさ
社会的機能の障害(対人関係の困難)
💊 治療
薬物療法(基本治療)
抗精神病薬(主にドパミン遮断作用)
🌇精神社会的治療
心理教育(病識の獲得と再発予防)
就労支援・デイケア・訪問看護
家族支援も非常に重要
📉 経過・予後
数ヶ月で改善する例もあれば、長期的に再発を繰り返す例もある
早期発見・早期治療が予後を左右する
社会復帰には、症状コントロールと支援体制の両輪が不可欠
初診予約はこちらから↓