病気を心配する病気ってあるの?病気不安症とは?

皆さん、こんにちは。私は精神科医として、日々多くの患者さんと向き合っています。今日はその中でも特に理解が必要な疾患、"病気不安症"について説明します。

病気不安症は、自分が重大な病気に罹患している、または罹患する可能性があるという過度な恐怖や不安に襲われる状態を指します。日常的な身体的感覚や軽微な症状を重大な健康問題の兆候と捉えることが特徴です。

ただし、病気不安症を単なる「神経質」や「心配性」の一種と誤解しないでください。これは真剣な精神の健康問題で、適切な認識と治療が必要です。

その典型的な症状として、過度な健康関連の心配、頻繁な自己検査、医療情報の過度な検索、医療機関への頻繁な訪問、健康に対する不安感が原因で過度に避ける行動などがあります。

では、この病気不安症の対処法として、以下のようなことをお勧めします。

1、専門家に相談する:健康に対する過度の心配が日常生活を阻害している場合は、精神科医や臨床心理士などの専門家に相談しましょう。適切な評価と治療を行うことが重要です。

2、ストレス管理:ストレスの管理、すなわちリラクゼーションやマインドフルネスなどを利用して、心の健康を保つことが有効です。

3、信頼性のある情報源を利用する:健康情報を得る場合は、出所がはっきりしている信頼性のある情報源から得ることを心掛けてください。そして、医療情報の過度なネット検索を避けることも重要です。

病気不安症は、適切な理解と対策により、克服可能な課題です。私たちは皆さんの不安を軽減し、より健康な日常生活を送るためのサポートをいたします。

画像 「いらすとや」より引用