良い習慣を作り、悪い習慣を断ち切るには:脳をだます

How to form good habits, and break bad ones: trick your brain
(良い習慣を作り、悪い習慣を断ち切るには:脳をだます The Economistより)

新年に立てた目標、続けられていますか?

アメリカ🇺🇸の調査では、新年の抱負の半分は3月までに挫折してしまうそうです。

でも、これはあなたの意志が弱いからではありません。

新しい習慣を作るには、そもそも「脳の仕組み」を味方につける必要があるのです。

人が行動を習慣にできるのは、脳内の「ドーパミン」という快感をもたらす物質のおかげです。

そして脳には、習慣に関わる2つのシステムがあります。

自動運転モード(大脳基底核)

 朝の目覚ましで自然と起きて、歯を磨き、着替える。こうした動作を「無意識に」こなす仕組みです。

意識的なモード(大脳皮質)

目標に向かって意識的に行動するときに働きます。たとえば、いつもの通勤ルートで事故情報を聞いて、道を変える判断をするのはこちら。

普段は自動運転モードに任せた方が楽ですが、習慣を変えたいときは意識的なモードを使う必要があります。

良い習慣をつくるには❓

・小さな成功を積み重ねる

 たとえばダイエット中なら、1kg減るたびに達成感を味わう。語学アプリで連続記録を伸ばす。こうした「小さなごほうび」が脳を強化します。

・繰り返して身につける

 最初は意識してやっていた行動も、続けているうちに自然とできるようになります。

悪い習慣を断ち切るには❓

・きっかけを遠ざける

 タバコを吸う習慣があるなら、吸いたくなる場所や状況を避ける。

 大きな例では、引っ越し🏠が劇的な効果を生むことも知られています。

なぜ悪い習慣はできるの❓

ほとんどの習慣はもともと「脳の負担を減らすため」に生まれました。

でも、タバコ🚬などドーパミンを直接刺激してしまうものは、本来の仕組みを乗っ取ってしまいます。

また、ついつい後回しにしてしまう「先延ばし癖」などは、今のところはっきりした理由がわかっていません。

結局、一番大事なのは❓

どんなに脳の仕組みを工夫しても、最後に必要なのは自分自身の「変わりたい」という意志です。
(そりゃそうだよなって感じですが☺️)

有料記事ではないとみられないのですが、最後に古いジョークがあります。

"How many psychoanalysts does it take to change a light bulb? Only one, but the light bulb has to really want to change."

(何人の精神分析医が電球を替えるのに必要か?一人でいい。ただし、電球自身が本当に変わりたいと思っていないといけない。)

これは何かというと、「精神分析」の基本的な考え方をからかったものです。

精神分析(フロイト的な精神療法など)は、患者本人が本当に変わりたいと願い、自らの無意識に向き合う意志を持たないと、治療が進まないという考えに基づいています。

つまり、治療者🧑‍⚕️(psychoanalyst)がどれだけ優秀でも、患者(light bulb)が「自分を変えたい」と思っていなければ無意味だ、

ということを電球💡にたとえてユーモラスに言っているわけです。

次へ
次へ

【重要】傷病手当金を確実に受給するために注意すべきポイント